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グレープフルーツ Grapefruit

科名
ミカン科
 
植生と原産地
C. paradisi は C. maxima (ブンタン)と C. sinensis(スイートオレンジ)の交配種だと考えられています。1
グレープフルーツは新世界原産の唯一の柑橘類で、おそらく17世紀に西インド諸島に導入された親種から自然交配したと思われます。1
エッセンシャルオイルはアメリカ、西インド諸島、ブラジル、イスラエル、ナイジェリアで生産されています。グレープフルーツは大きくて勢いのよい木で30mまで成長します。幹から多く枝分かれし、剪定しなければ、円形または先の丸い円錐形になります。果実は直径15cm程度と大きく、通常、球形ですが、側面に圧力がかかることが多く、色は黄色からオレンジ色です。栽培種により、果実の形と色は異なります。1  果肉が白い栽培種から取れるエッセンシャルオイルと、赤い栽培種から取れるエッセンシャルオイルの違いは、前者の方が後者よりもアルデヒド類を多く含み、揮発性の残留物が少ないということです。また、果肉が赤い品種はリナロールを少々含みます。1
 
抽出方法
果皮を圧搾して採取します。
 
特徴
流動性が高く、黄色から緑がかった黄色、または淡いオレンジイエローで爽やかな柑橘系の甘い香りがします。2 グレープフルーツ独特の香りと風味はヌートカトンによるものだと報告されています。3
 
歴史的・伝統的使用法
グレープフルーツは最近アロマセラピーで使用されるようになったほか、清涼飲料水の香味料として、せっけん、洗剤、パーソナルケア商品の香料として、使用されています。3
 
化学組成
低温圧搾グレープフルーツオイルはほぼ、モノテルペン炭化水素であるリモネンから構成されています。
グレープフルーツオイルの一般的な化学組成は次のとおりです。
α-ピネン(0.38%)、β-ピネン(0.02%)、サビネン(0.42%)、ミルセン(1.37%)、d-リモネン(84.0%)、シトロネラール(0.1%)、デカノール(0.4%)、リナロール(0.1%)、
ヌートカトン(0.1%)1

薬学・臨床研究
研究によると、グレープフルーツオイルは、カンジダ・アルビカンス、黒色アスペルギルス、抑制の難しいとされる緑膿菌に対して著しい抗微生物活性を示したということです。1
 
作用
抗うつ、消毒、浄化、利尿、抗感染、刺激
 
用途
グレープフルーツオイルの特性はレモンオイルに類似しているということです。4,5
 

◇ リンパ系
リンパ系を刺激し、セルライト、肥満、体液滞留に適しています。4,6,7
◇ 神経系
気分を高揚させ、生き生きとさせる効果があり、ストレス、落ち込み、神経疲労の治療に効用があります。とくに冬に、気分が落ち込み、無気力になる人にお勧めです。7
◇ スキンケア
脂性肌やニキビに適していて、皮膚と頭皮の健康を増進します。7

 
エネルギー
グレープフルーツオイルは冷やし、浄化し、うっ滞を除去する作用があり、肝の過度の熱や、リンパ系の機能不全があるときに使用するとよいでしょう。4 中医学によると、肝に熱邪があるときは、膨満、便秘、吐き気、イライラした気分が生じるということです。4
 
パーソナリティ
このオイルは神経の張っている人に最適です。このような人はプレッシャーがあると、困難な状況に対処しようとして、食べることで心を癒そうとします。4
グレープフルーツタイプは温かく、エネルギーあふれるハッピーな人で、人生、人間を愛しています。8 グレープフルーツオイルは自尊心を活性化し、幸福感、自己価値を作りだすと言われています。9
 
適用
局所塗布 ̶ マッサージ、湿布、入浴、スキンケア。
吸入 ̶ 直接吸入、ディフューザー、アロマポット、アロマライト
 
安全性
毒性・刺激性・皮膚感作性がなく、人間に対しては光毒性がないということです。3


参考文献
1. Weiss EA. Essential oil crops. CAB International, UK,1997.
2. Arctander S. Perfume and flavor materials of natural origin. Allured Publishing Corporation, USA, 1994.
3. Leung A, Foster S. Encyclopedia of common natural ingredients used in food, drugs and cosmetics. 2nd edn, John Wiley and Sons Inc, USA, 1996.
4. Mojay G. Aromatherapy for healing the spirit. Hodder and Stoughton, UK, 1996.
5. Lawless J. Aromatherapy and the mind. Harper Collins Publishers, England, 1994.
6. Lavabre M. Aromatherapy workbook. Healing Art Press, USA, 1997.
7. Davis P. Aromatherapy: An A-Z. 2nd edn, The C.W. Daniel Company Limited, Great Britain, 1999.
8. Worwood V. The fragrant mind. Doubleday, Great Britain, 1995.
9. Miller L and B. Ayurveda and aromatherapy. Lotus Press, USA, 1995.__



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© Salvatore Battaglia 2016